インディーズだからこそ

先日、とあるシンガーソングライターと話をしてて感じたこと。

 

インディーズの人たちは、事務所に入っていようとなかろうと

概ね、自分たちだけで全ての活動を賄ってる人がほとんど。

 

 

数年ぶりにアルバムをリリースしたシンガーソングライター。

これだけ間隔が開いた理由を聞いてみると、自身の生活環境の変化で

全てを賄うのには無理があると判断し、タイミングを見計らっていた。

そして縁があって、とあるレーベルからリリースの声がかかり

ある程度の範囲をお任せ出来そうだったので、リリースに至ったと。

 

「全て」とは、曲作り・録音・CDパッケージ制作・宣伝・販促など

「ある程度」とは、宣伝・販促を指す。

 

いまやCDを制作するのは簡単だけど、販売に重要な宣伝・販促は

経験と実績がないと簡単にはいかない。

そのシンガーソングライターは、地元関西を始め東京も視野に入れて

ショップへの営業とか、インストアの手配とか、ライブブッキングとか

自分では賄えない宣伝・販促をレーベルに託し、リリースに至った。

 

最後に本人が「もう少し時間と体力があれば、全部自分でしてたかも」と。

 

この言葉が、いまのインディーズシーンを象徴してるように思う。

 

 

特に若い人たちは時間があるから、全部自分でやろうとがんばる。

誰に頼めばいいかわからないのも大きな理由だと思うが

そう決めた時点で大きな成果にならないのは、だいたい見当がつく。

 

大概の場合CDをリリースどころか、作ることが最大の目的となるので

その先へと発展しないのは当たり前のこと。

 

 

また別のシンガーソングライターから、新曲を出すので聴いて欲しい。

音源がよければ、どこかの番組でオンエアーして欲しいと、メールが。

 

これは、誰でも出来る最低限の販促活動。

 

まずは、メディア関係者に自分の情報を送るところから始めよう。

メディア関係者に知り合いが居るなら、大いに活用すべき。

なんだったらゲストで呼んでくれ!くらい言ってもいいと思う。

採用されるかどうかは別問題だけど。

 

アーティストと言えど、メディア関係者に知り合いが居るとは限らないし

全てを対象にするのは酷かもしれないけど、それが現状でもあるので

一般のオーディエンス向けばかりじゃなく、メディアに向けた宣伝を

もっと重要視する意識を持つべきだとは思う。

 

 

最近、大阪のメジャーな場所を使ったイベント主催者から

ポロポロ出演依頼が来るようになった。HEP前やLOFTなど。

 

数組のアーティストへ情報を送ると、みな喜んで出たいと言ってくる。

曜日レギュラーで毎週実施しているイベントなので、いつ出たいのか

希望日出してくれないと、いつまで経っても具体的には出来ない。

送付資料にはちゃんと書いてるし、私はマネージャーではないので。

 

今回の話からだと、ここでは誰かに頼ってるのでいいのだけれど

ちょっと頼り方を間違ってるのが残念。

 

 

インディーズに幸あれ!!